鯨のすき焼き(高知県 酔鯨亭)

2019/12/07

みんなの店舗メニュー

高知市にある高知の郷土料理店である酔鯨亭(すいげいてい)にお邪魔しました。

高知での鯨の食べ方として人気があるのが、鯨のすき焼き。

もともとは、牛肉の代用で始まったすき焼きですが、鯨ならではの風味や様々な味わいのある部位で多彩なおいしさを味わえると今でも食べ継がれる人気料理です。

見た目がとても美しい盛り付け。
これはもう芸術の域まで言っているかの職人技を感じます。

このすき焼きで使う部位は、畝須、さえずり、黒皮、そして赤肉に片栗粉をまぶしてボイルしたもの。うまみが流れ出さないように片栗粉でコーティングします。

このすき焼きのメインは、畝須の部位。
油の甘味と赤身のうまみが合わさった畝須が高知人の舌に一番合い、畝須がメインのすき焼きになった言われています。
鯨肉以外で入るのが、春菊、ゴボウシイタケ、エノキ、ゴボウ、糸こんにゃく、焼き豆腐等など。

高知のすき焼きの特徴としては、葉ニンニクを入れるところ。葉ニンニクは、高知県内で10トン生産され、そのうち80%が、県内で消費されているという、高知特有の野菜。高知県人はニンニクが好きで、すき焼きをするとき家庭によっては、ニンニクを丸ごと入れる事もあるほどです。またニンニクと鯨の相性は抜群で、鯨の癖を消し、風味を増幅させる効果もあります。
実際食べてみると、しっとりとした赤肉、そして、まろやかで「くにゅくにゅ」とした食感が面白く、味わい深い畝須。とろりととろけるような甘みのあるさえずりと、肉の部位それぞれの味わいが楽しめて、ほんとうに美味です。
高知では家庭でも作られている鯨のすき焼きですが、ぜひとも残したい食文化の1つだと実感しました。

■酔鯨亭■

営業時間:火~土、祝前日: 11:30~14:00 17:00~22:00
(料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:30)
日、祝日: 17:00~22:00
(料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:30)
定休日:月曜日
住所: 〒780-0833高知県高知市南はりまや町1丁目17-25
電話: 088-882-6577
HP:https://suigeitei.owst.jp/

 


SDGs ゴール(No8)働きがいも経済成長も(伝統捕鯨地域の情報収集と発信)
この記事は、「くじらSDGs」伝統捕鯨地域の情報収集と発信発信活動の一環として情報発信しております。